あまつれんとのツクールの足跡

RPGツクールフェスを中心に活動している者です。

SEVENSTONES

しろたんくさんの【SEVENSTONES‐セブンストーン‐】をトロフィーコンプまでプレイしました。

1周目 魔導工学技士(王位の簒奪)

2週目 聖龍王(死に往く者の王冠)

3周目 盗賊(ノーセーブ&一人旅)

4周目 魔法剣士(片翼の魔女の最後を見届ける、トロフィーコンプ)

※1周目での一人旅は未チャレンジ

プレイ時間は35時間30分程

一区切りつきましたので記事のまとめになります。

 

平和王国を求めてダンジョンを突き進む探索RPG

同作者さんの別作品【魔王の宝物庫】の登場人物が多数出演しており、

考察力をお持ちの方であれば、その共通点やキャラクターの背景にあるストーリーまで読み解く事が出来るかもしれない。

一方で、今作が初プレイでも全く問題はない。

登場する探索に集まった冒険者の殆どが、自分の置かれている状況を把握しきれていないまま、ここで得られる情報を頼りにダンジョンを攻略する事になるのだから。

 

スタート地点では選んだ冒険者で一人旅から始まるが、最初の番人を倒す事で、PT編成やスキルポイントの割り振り、各キャラが持つ2種の職業ロールの切り替え、500Gで1レベルアップ等のシステムを利用出来るようになる。

また、最初から解放されている合成システムは【魔王の宝物庫】とは異なり、ベースの武器を入手してから、その派生の無属性、火風水土→闇光→最終武器と枝分かれしていく。(防具は派生無属性無し)

一番の変更点が消耗品でワープアイテムの『リディアの赤い鈴』の仕様で、今回は合成で作れる上に複数持ち歩ける。

ワープの石が無くなった代わりに、拠点以外にも一度セーブした石像には鈴を使ってワープ出来るようになった。

また、盗賊を主人公にした際に所持している『空白の地図』(イベントでも入手可能)は消耗無しでこの効果が使える。

この様にワープ機能に関して今作は、かなり使い勝手が良くなっている。

 

また、レベルアップに関しては一般的なRPGと違い、通常戦闘で経験値が入らない事で抵抗を感じるプレイヤーもいるやもしれないが

・戦死者に経験値が入らない事を気にする必要がない。

・戦闘時に毎回のレベルアップ演出が無いからテンポが良い。

・レベル縛りのプレイスタイルが可能。

・好きなキャラに育成を絞れる。

・職業によるステータスの上りをコントロールして育成出来る。

等、今作においてはシステム上メリットが多い。

実際にプレイしてみると、想像より遊び易いと感じて貰えるはずだ。

特に周回プレイで別キャラを使用する際には、このシステムで良かったと思うプレイヤーが多いのではないだろうか。

 

ダンジョン探索RPGというと、高難易度にプレイ自体を放棄してしまいがちなプレイヤーもいる事だろう。

だが、ちょっと待って欲しい。

この作品においては、探索や育成のルールが分かり易く

戦闘の難易度も最初に所持している品を装備する事さえ怠らなければ、そこまで厳しい物ではない。

(怠った結果、しばらく苦労していた私です)

何せ、ローブ等の火風水土の属性防具は直ぐに上限まで鍛えてしまえるし、最初のボスさえ倒せばレベルも500G毎に上げ放題、仲間も直ぐに4人PTに出来るのだ。

同ジャンルの名作【Dragon heart】や【魔王の宝物庫】の難易度で心が折れてしまった人でも、この作品なら詰まずにEDまで楽しめるのではないかと思う。

特に今回はダンジョンの風景も高低差があったり、宝箱や採取ポイントがバランス良く配置されている事もあって探索して歩き回るのが楽しい。

雑魚戦闘も終盤までは全体攻撃出来る武器とその持ち主を重点的に強化すれば、サクサク倒して進めるのでストレスが少ない。

オマケに前述の通り、ワープ機能の使い勝手が良くなっているので拠点との行き来が楽で遊び易い。

 

さすがにトロフィーコンプまでとなると大変な時間を要する事になるが、1周目の通常クリアまでなら15時間程あれば辿り着けると思われる。

フェス作品にしては長いと感じるかもしれないが、やり出すと気が付いたら1時間経っていた位の面白さがあるので実際にはそこまでプレイ時間は気にならないで楽しめるだろう。

 

迷いがあるのであれば、先ずは手に取ってみる事をオススメする。