前回の記事だけでは、作者さんに私が作品を楽しんだ事が伝わり難いと感じましたので、プレイ済みの方や作者さん向けに改めてネタバレ込みで記させて頂く事にしました。
未プレイの方にはなんのこっちゃという事でしょうし、記事ごとスルーして頂ければと思います。
前回の記事は↑からどうぞ。
この作品に限った事では無いのですが、作品の魅力を伝えるのって本当に難しい。
ましてネタバレに関する部分を省くとなると、具体的に何が良かったかの部分がかなりぼやけてしまうわけです。
しかしながら、レビューした作品は未プレイの方におススメしたい作品でもあるわけで、そうなるとネタバレ部分は控えなきゃいけないというジレンマ。
今回はそこを取っ払って、プレイ済みである事を前提で書きましたのでご了承下さいませ。
前作の【超短編】ラストは、ギルドマスターの父親を殺された娘のセイラとその護衛に付く事になった闇を抱えるヨイチ。
ヨイチは両親をセイラの両親に殺されたと思っている節があって、当然ながらその娘のセイラも恨んでいる。
だけど、セイラの父親殺しの犯人はヨイチでは無いらしい。
という、超気になる所で終わってしまっていたんですよね。
これは全年齢版でやるには厳しい内容との事で、こんな形で終わってしまったんですが
【ずっと側に居るよ】では、その後のシナリオやそこに至るまでの物語まで収録されていて、打切りだと思っていた作品の新刊が出た時の様な喜びがありました。
メインシナリオでのセイラとヨイチのやり取り自体はラスト以外、そこまで意外な感じはなかったのですが、アズマの奴隷関連や魔王討伐の流れは想定していなかった為、新鮮味がありました。
特にムサシのキャラは裏部分を全く警戒していなかった為、終盤で完全に驚かされました。(思い起こせば、伏線いっぱいあったのに)
てか、ムサシさん良い人過ぎる。アズマの人は全般的に好きでした。
ヨイチの父王もヨイチ好き過ぎて、セイラには悪いけど笑ってしまった。
シルフィーのキャラと禁術関連の下りも好きです。
他種族ならではというか、魔術師ならではな思想を勝手に裏切られたみたいに人間が解釈する所とかダークならではな面白さですよね。
で、この時点でヨイチ関連で意外だったのは、ヨイチの復讐方法が恨みに関して甘かったというか、大分セイラに忠誠心を見せていた(これも計算とは思っていたけど)状態から、禁術による自己犠牲を選んだ事だったんです。
実際これでセイラの心は壊れて行くので復讐自体は成功するのですが、禁術で倒れる際は、復讐の言葉さえ吐く余裕も無くお亡くなりになるので
『君はそれで良かったの??』って、なったんですよね。
その先も、数年後に禁術の力で霊体となって『ずっと側に居るよ』状態で呪いの言葉を投げ掛け続けてEDとなるわけですが、復讐の行きつく先がこれなのかという物足りなさがあったんです。
ちなみにチャールズ様は悪役とは言え、言動がことごとく全年齢ではアウトなので存在自体が規制版向けのキャラでしたね。
でもって、ここで4人の心を集める為に妄想RPG側に移りました。
金塊を貰えるパスワードは前作で貰っているので40万は貰えましたが、やはりヨイチの心情が気になったので金策をする事にしました。
選べるキャラは多かったけど、本編から気に入っていたムサシとシルフィーを加え演習場でレベリング。
本編と同じく、強キャラ二人がいるので楽々アップ。
PPは深読みして、敵がトンデモナイ強さになったら怖かったのでしばらく未使用でした。
今更だけど、フェスで銀行システムって凄い技術だと感心。
レベル50位まで上げた所でノベル側に戻って4人分の心をONに。
ヨイチのシナリオも解放されていたのでそちらと、途中解放されるシナリオを絡めながら視聴しました。
ああ、なるほど。
ヨイチの忠誠心が高いのはセイラの母親に恩義を感じる部分もあったからか。
なんて最初は思っていましたが大間違い。
メディナをふる際の口実でさえ、嘘を利用しているのが彼らしい。
本を楽しむシーンは劇中数少ない、彼の安らぎの時間。
一方で人々の裏の姿が浮き彫りになっていく。
ラウスも本編では見れなかった黒い部分が描かれ、召還された者やアズマの国の悲劇が語られる。
セイラママは間違いなく悪女だが、セイラパパもトンデモナイ人物で、ああ、こりゃ恨まれても仕方ないやねって納得の展開が次々に。
ヨイチの恨みがセイラに行きつくのも納得出来ました。
メディナは超短編でも闇を持っていそうな設定を匂わせていましたが、本作では大嵐の荒れっぷり。
セイラはセイラで意地悪してた部分もあったから、関係が崩れるのは仕方ない。
このタイミングのヨイチとメディナがくっついた所で闇しかないので救いは無いだろうし、ヨイチの距離の置き方も一理ある。
そして明かされる真実。
セイラパパ、捻じ曲がってるけど本当にヨイチの事を愛していたんだなあ…。
って、あれセイラママやったんかい!
いや、犯人なのはメインシナリオで知ってましたけど、シスターの格好で依頼してたのがセイラママだった事は、ノルから制裁を受ける話まで気付きませんでした。
変装して直接依頼をしていたんですね。そりゃそうか。
ヨイチのお願いがここで繋がったのには変な感動を覚えました。
さてはて、所々解放されないお話があったので、ここで再び妄想RPGへ。
残るノベルを早く見たかったので、デバックモードがあったのを思い出し使用。
何度か能力半減レベル1とデバックモードのレベル99を行き来するも能力値が変わらなそうだったので、とりあえず99の状態で進める。
途中からPPも惜しみなく使ってほぼ振れる物はMaxに。
(道中あったバグはピラミッドの出口が鉱山の出口になっていたくらい)
最初はクエストも回していたけど、育成が終わっていたので火山以降はパスしました。
魔王を倒した所で一度ノベル側へ。
口寄せ召喚獣セリュが解放され視聴。
RPG側では竜の姿で乗り物として登場。
ドリームイーターの館の存在にもここで初めて気付く。
ドリームイーターが黒幕かと思ったらそんな事無かった。
今まで行けなかった洞窟に入ろうとすると『道化師達』を見る事が条件になるのでノベル側へ。
この辺りで、チビヨイチを視聴。
ノベル側に続きがあった事の驚きと、予想外のチビヨイチに戸惑いを隠せないヨイチという組み合わせが面白い回でした。
そりゃ、出来ない方がおかしいんだけど、ヨイチなりに必死に抵抗してたとかゴリラに押し切られたとか、ダークの中のコミカルが印象的でした。
そして語られた真実、道化師達。
『ああ 居た居た。クラウンクラウン!』
『此処でこいつ等に繋がるのか、これは上手いわ』
タイトルを聞くまで全く予測してなかった人物達の暗躍に大変驚きました。
裏の無い人間なんてアレス君ぐらいだったんや/(^o^)\
そうそう、本編のお帰り下さいのくだりは笑いました。
夢の世界の二階で踊ってたのもクラウンクラウンだったのね。
全然気付きませんでした。ウカツ過ぎる。
セイラ母ちゃんTUEEEEEE!病んでても勇者。
夢の中でも魔王倒してたし、ゴリラ呼ばわりされるだけの事はある。
ノベルを視聴した事でRPG側の進路が解放。
私はこの時点で暗殺兄妹1のお話だけ解放出来ていなかったので、途中までラスダンクリアが解放条件かと思っていましたがそんな事なかった。
関係ありそうなお話を幾つか見直したらきちんと解放され、ノベル側コンプリート。
ノベル側がスッキリした所で、いよいよ 挑むラストダンジョン・ウロボロス。
予想通り、PPで強化した技を使う敵…超短編でも見知った方々がお出迎えに来るので救済のお隣の洞窟で特技を弱体化させるも今度は火力不足。
ヨイチの疾風斬り、ムサシの一閃、シルフィーのソムニヘルムのみ強化。
ブレイヴ装備で防御と魔法防御を9999にするもヨイチの両親が厳しいので、アクセは不死+HPmaxのバングルと一々戦う必要もない事に気付いて素早さMaxのシューズを選択。
ヨイチが道中モノローグで本心を語って来ますが、同じMAP&強敵が続くので、話長いよ!勿体ぶらずに一度に喋らんかい!とツッコミを入れつつ、逃げ&セーブロードで最下層までゴリ押しプレイ。
ハッハッハッ ゴリラがセイラだけかと思ったら大間違いでゴザルよ!
何となくラストはヨイチと戦う予感はしていたのだけど、チビヨイチは予想外でした。
ああ、この子が理想のヨイチだったのね。よく出来てる。
選択肢は上から順番に見ましたが、さすがにヨイチ抜きでヨイチPTには勝てませんでした。
お話的にはヨイチ撃破と負けパターンの2種のEDは見れたからOKですかね?
EDは取り逃していたらすみません。
チビヨイチよ、お主は両親に染まらずに自分の人生を送っておくれ。
超短編からここまでお話が楽しめるとは思っていませんでした。
記事自体は記憶を掘り起こして書いておりますので、順番がおかしな点があったらすみません。
暗記が苦手な私がここまで覚えているのだから、面白くてインパクトのある作品だったのは確かです。
前記事では規制関連で真面目なお話が入ってしまいましたが、こちらではダイレクトに楽しんだ部分を語らせて頂きました。
今後の創作活動の何かしらの参考にして頂ければと思います。