ぽぷりさんの【ずっと側に居るよ】をプレイしました。
以前プレイさせて頂いた超短編作品の本編に当たる作品でダークノベル+妄想育成RPGの二編構成された物になります。
以前の記事は↑からどうぞ。
※はじめにお読みください
今回の記事の作品は公開範囲を限定された物で一般公開されておりません。
作者様のご友人の助言通り、CEROA(全年齢対象)=子供に見せても良い作品かと問われたら一般公開は出来ない作品だと断言します。
現状でも内容的に成人された方でないと受け止め切れない厳しい要素が入ってしまっていたというのが私的見解です。
そこを理解されて作者様も一般公開はお控えになっていたという事、私がそこを半ば押し通すような形でプレイする機会を得てしまった事を先にお詫びいたします。
その上で、作品を作られた作者様に敬意を払い感想を記事にした事をお許し頂ける方のみ、続きをご覧下さい。
【ずっと側に居るよ】
プレイ時間は公開可能なノベル部分のコンプとED1種+RPG側のウロボロス奥での選択肢からのED2種見て5時間20分程。
【超短編】をプレイした際にチラっと見えた人間の闇の部分を描いたダークファンタジー。
『現実』に当たるノベル部分はRPGのイベントシーンを切り取ったような形になっており、解放された話は1シーン毎に本等のオブジェクトから視聴する事が出来ます。
メインシナリオ以外にも、他のキャラの視点で描かれるサブシナリオや、メインシナリオの見方がガラッと変わる裏シナリオに当たる物まで用意されており、とってもボリューミー。
また、一部の『登場人物の心の声が聞こえるシーンを増やすアイテム』まで用意されており、かなりの見応えがありました。
メインは闇を抱えたヨイチと彼に恋するセイラのお話ですが、登場人物の殆どに『裏』があると言っても過言では無いほどに、深い深い、それでいて此処で繋がって来るのか!という伏線の張り巡らせ方が凄く、そして良い意味でエグかったです。
蚊帳の外かと思っていた者達がシナリオに関わって来た時は
『居た居た、此処でこいつ等が来るかー!これは上手い!』なんて関心しました。
メインシナリオだけやると
『え?これで終わりなの??君はそれで良かったの?』という所も、シナリオを解放する事でかなり見方が変わりました。
そこにダークならではの回答が用意されていて、面白かったです。
これらのシナリオの見せ方や、システムはノベルゲームの一つのやり方として完成度が高いと思いました。
『夢想』に当たる妄想育成RPGでは厳しい現実とは一変、セイラの理想のヨイチが常に一緒に居る夢世界で、仲間達とギルド活動を行います。
『現実』と『夢想』はそれぞれ行き来可能で、夢想で得たお金で『登場人物の心の声が聞こえるシーンを増やすアイテム』を購入する事なんかも出来ちゃいます。深いですね。
今回はPPを使って装備や一部の特技を鍛える事が出来たり、PTメンバーも二人好きなキャラを加える事が出来るのでやり応えもバッチリです。
私は現実編でも好きだったムサシとシルフィーをメンバーに加え、レベル50位まで自力で上げましたが、デバックモードに気付いて途中からはプレイ時間短縮の為に活用させて貰いました(なおLVダウンと併用してもLV99ステータス上限は変わらなかった)
ラスダン以外はシルフィーの強化したソムニヘルムで楽ちん攻略でした。
クリアの準備としては、ブレイヴバンクル4つでHP補正をMax、ブレイヴシューズ4つの素早さ補正をMax、疾風斬りの威力をMaxにしておくと楽かもしれません。
ラストダンジョンのウロボロスは真っ当に戦うメリットが薄かったので上の装備で逃げる&セーブとロードでゴリ押ししました。
物語の終点に辿り着く為とはいえ、同じMAP+同じ強敵が続くのは精神的に厳しかった…
ラスボスは私のPTでは回復が上回り突破が難しかったのですが、ヨイチにブレイヴシューズを付けた事で先手を取れる機会が増えて、シルフィーの攻撃バフ+ムサシの防御デバフを絡めて落とせるようになりました。
ノベル側とリンクしていて、どちらが欠けても成り立たない、表裏一体のデザインになっていたのが良かったです。
総評として
私が前作で思っていた以上に内容が作られていてボリュームがありました。
中でも『闇』=『人間の裏の部分』は期待以上に描かれており、各々の思惑を知って行くのが読んでいて、とても面白かったです。かなりお話を練られた上、丁寧に作られていると感じました。
この作品の根本的な魅力は規制対象部分の表現ではなく、現実とそこに潜む者や繋がる部分の種明かし的な面白さだと思います。
ただ、これは私個人の感想であり、規制部分を好まれる方やその表現の自由があってこそという考えの方もいらっしゃるでしょう。
それに関しては、TPOをわきまえて然るべき場所でやって頂く分には私から述べる事はありません。
これは私自身にも当てはまる事ですが、作品を投稿・公開する際は、それがどんな人の目に触れるのかという想像は怠らないように挑んで行きましょう。
最後に
作品を掘り起こして頂き、
又、プレイする機会を頂きまして ありがとうございました。
これからも良き創作活動を。