あまつれんとのツクールの足跡

RPGツクールフェスを中心に活動している者です。

Sky And Earthを語りたい

※今回はクリアしたファンの皆様、また作者様宛ての内容となります

ネタバレが多分に含まれますので予めご了承ください。

 

Sky And Earth面白かったです!

想定プレイ時間を前にプレイ開始までの足取りが重かったのですが、始めてしまったらガッツリ、ドップリでしたね。

 

人間不信のリクディオの元に空から破天荒なソラハリアが降って来て、まとわりつくボーイミーツガールもツボでしたが、根本の部分は『成長』と『救済』の物語なのかなと思います。

 

人類を救済するとはどういう事なのか?というテーマの中、序盤のリクディオは逆の位置にいたんですよね。

他人に裏切られて、だけどそれがクソッタレだと思うから自分は裏切らない。

そんなリクディオを見つめるハザマのポジションは終始ドツボでした。

セリフ回しではリクディオいじりのルミネスが好きだった事もあり、これらの要素が収集されたディストピアのイベントが大好きです。

これは救済の物語・・・そこには主人公のリクディオも含まれるのだ。

彼と人類が成長した事で、先人が届かなかった可能性のその先への到達を成しえたのである。

クリア後のタイトル画面、そのテーマ曲は世界を表し、成し遂げた者への唯一無二の宝だ。

長き旅を越えたから得られる感動をタイトル画面を開く度に感じます。

 

けして楽な旅路ではなかった。

閉鎖的生活からの脱出。

腕を喰われ、ストーカーされ、前半はホラーゲーをプレイするかの如くビクビクしていました。

ゴグマ超怖い。マジ怖い。

前半は欠落の凶音セラールヴィータがとにかく怖かった。

味方の戦力が見えなくて、勝て無いんじゃないか感が強かったんですよね。

イカトス相手に絶望していた頃が懐かしい・・・

(後の大量のアレには笑いました)

味方が5人になって安定した所からの6章には見事に心理を突かれました。

ホラーモード再開、ここのセラールヴィータ戦の巻き返し演出めっちゃ好きです!

以降は、NPCもツヨツヨな方がガンガン絡んで来て恐怖は和らぎました。

特にバギラド様は超再生というシンプルに分かり易い能力で人類の希望感があって好きでした。

思いの外、しぶとい…ゲフンッ

大活躍してくれて頼もしかったです。

そうそう、人間不信感が高まっていた私。

どこでもグノームすら1度も使った事ありませんでした。

なんか使う毎に世界に影響が出るアイテムだと深読みしてたんですよね

(でも普通に買い物はするというね)

雑魚戦で魔法連発するのでMP回復材は最序盤から一番お世話になったアイテムだと思います。

彼に限らず、想像の先を行く奥深さのある人物が多くてナルザス様はその筆頭でした。

不完全ゆえに希望を抱けるという所が凄い好き

クソッタレな人類が多いし見限った彼だけど、根本的に人間自体は好きというか、そういった『不完全さ』に人間味を感じました。

リクディオ達が力を付けてからも単なる当て馬ではなく、『強敵』として存在感も実力もあったのが良かったです。

初見とイメージが大分変った人物だとヴィンセントもかな。

エリンケ2号ぐらいに思っていたのですが、ヘイゼルさんも得てイケメンバカップ(誉め言葉)のトップクラスのキャラになりましたね。

グイグイ来るサリシアさんも面白かった。

カルテマさんは思いの外、前衛性能でイケボ。能力も伸び続けて良かった。

他にもクインステラ繫がりだと

・・・すみません、ワーグルさん初見では『直ぐやられるお爺さん』くらいに思ってました・・・あんなクソ強いとは。

ネスティお姉さんが直接断るイベントも良かったなあ。

魅了系VS魅了系のアイデアも面白かったです。

 

渇能バトルだとギファーお兄ちゃんが設定激強でヤバかった。

殺される的な恐怖では演出も相まってバックワ先生もですね。

また、セラルヴィータマハールみたいに何して来るんだろうと予想の付かない複数能力持ちは戦闘でのプレッシャーが凄かったです。

こちらの手札が増えてからの異能VS異能は一般人や一般的なRPGとは次元の違う所でやり合ってる感が出ていて面白かった。

是非に沢山のプレイヤーさんに触れて欲しいと思いました。

戦闘中喋るし、プレイヤーを燃えさせたり、ボス戦での駆け引きのバランスが凄く上手かったです。

 

寄り道好きなんでクエや魔境はその都度回してましたが、9~10章時点でレベル150になっていたと記憶しております。

※元々チキンプレイヤーなので過剰に育成するスタイルです

ただ、進行に合わせて装備やスキルが増えるので、レベル上げただけだと獣の使徒はキツカッタですね。

推奨レベル超えた状態でも、怨念奈落の雑魚複数体に全体攻撃を撃たれて半壊しかけた覚えがあります。調子にノリ過ぎた。

トメイ山脈遺跡は早くから出る割に『調査を打ち切った』とあってクエ失敗かと思い後ろ髪を引かれていたのですが、ちゃんと回収する機会があって安心しました。

謎解きはセナレーノ大活躍で、自分で解く所は直感で視覚的に分かり易いのが多めなのが助かりました。

余談ですが最初にレベル150到達したのが彼女です。

戦闘では第六章・慈愛を使って貰う事が多かったです。

初見は年下の生意気な才女かと思っていましたが、その実PTのお姉さんポジでした。

もうリクディオソラハリアより年下には見えない

 

ファンクス君も正直初見では舐めてました。

象霊(妖精みたいなモノ?)という事もあってマスコットくらいに思ってました。

私の中ではセラールヴィータが恐怖の化身だったもので。

あれとマジでやり合えるまで前線で戦えるキャラになるとは想像出来なかったんですよ。大出世です。

戦闘でも素早い&予想以上の火力+全体補助で大活躍。

6章で再会出来た時は彼が仲間で良かったと心底思いました

幼い子だと思ってたけど、イラストを見る限り、身長もそこそこあるのかな。

 

そしてイノセ―トちゃんね。

画像で6人目に女性が映っていたのは頭にあったのですが、この子だったのか~ってなったのを覚えています。

正式加入するまでのじらしが上手かった

毒系スキルがボスにも効くのも、それを想定した戦闘バランスになっていたのも、彼女が毒を扱える経緯の裏物語も、腕美味しかった→ひええ・・・の流れも全部イイ!

思いの外(これ言うの何度目?)セリフも多く、後半になるにつれて只の変人ではなく人間になって行くのが面白かったです。

ここまで深みのあるキャラになる事は皆さん、予想出来なかったのではないでしょうか?

って、それ言ったら全キャラそうか。

見ての通り、浅い初見で○○だろうと思ったキャラが、更にその先の大きな存在である事ばかりでした。

登場人物の作り込みの深さが段違いというか。

作品のボリュームと合わせた設定とその消化

市販RPGだと振り切れない所まで踏み込んでやってくれているので、人物を追うのが好きな自分には嬉しい作りでした。

 

顔グラがないNPCで印象に残っているのがビルマ(名前だけ聞いても分からんでしょう?)

ドガルドの元老院議長贖罪の為に現場に出てゴグマ狩りをする事になった天空人のオジサン(52歳)

その後どうなったのかなって思っていたのですが、最期はクエで回収されるんですよ。

姿を見れないのがリアルというか・・・

『最期は村を守れたと知り、笑っていた』っていうのに来るものがありました。

 

この世界ではNPC達も常に生活して、物語も展開されているんですよね。

これは序盤から在って、最後までブレずにやり切って頂いておりました。

なんとなくで存在しているモノが無いと言いましょうか、存在する全てで作品の世界を彩って見せて貰った感じ??

大長編作品を作り込むってこういう事なんだと体感して知る事が出来ました。

 

プレイして無い人がこの記事を読むとも思えませんが、本当にね

登場人物とシナリオによった壮大なRPGを味わいたいなら、知りたいなら

先ずはこのRPGをやれって感じです。

人ひとりの脳からコレが生まれてる現実。

オマケにコイツが無料ゲームで公開されているとか、どうなてるんだ!?って作品なので、是非にお手に取ってフィネ教信者の如く、Sky And Earthを後世まで語り継いで下さい!

 

長々と書きましたが

ツクールの歴史に名を残す

長編大作RPGと呼ぶに相応しい作品でした!!

 

キミよ

Sky And Earthを知れ!

www.freem.ne.jp