ツクールMVT作品
くぃんさんの【アンデッドマン】の完成版が公開されました
前編公開時の記事は↑からどうぞ
不死のゾンビが主人公の黒の書×不老の青年が主人公の白の書
二本の書物によって紡がれる数奇な運命の物語。
立ち絵ピクチャーを駆使して作られた見るゲー。
といった感じの謳い文句なのだけど
アニメや漫画を見るのとは違う部分があって、それぞれの書物は好きな方から好きなタイミングである程度読み進めれる。
(恐らく お話が大きく動く前編部分まで?)
前編を読まれた方用にあらすじ付の後編からスタート出来るモードも搭載。
私は
前半で白の書を九巻まで一気読み→黒の書を十巻まで一気読み
(計2時間半)
後半で白の書を十八巻まで一気読→黒の書を二十二巻まで一気読み
(計4時間、なお誘惑に負けて1日でEDまで見てしまった)
こんな進め方をしました。
前記事を読み返した所
黒から読まれる方が多かったみたいです。
黒側はコミカルでギャグ色が強め。
白側は四巻以降はシリアスよりでテイストの違う物語を楽しめてしまうのだけど、この作りがとても上手く出来てるんですよ。
冒頭から謎を仕込んでいる黒。
行く末が気になってしまう着地点の見えない白。
読み始めるとどちらも気になって、次の巻へと読み進めてしまう魔性の書物。
黒と白、両方の書物を読み進める内にぶち当たる『仕掛け』。
それに気付かせた上で、更にその先の『核心』へと迫るシナリオ。
【追憶の英雄譚】が主人公のアルトに感情移入してボロ泣きする面白さなら
こちらは脳をフル稼働して秘められた真相を追う面白さでした。
前者がハートなら、後者は脳が震える感じでしょうか。
曲者だらけの登場人物
私はグゥインドール兄ちゃんが好き。
女神に祝福されしチート級な面子の中、世界と向き合って生きる。
自分を磨き、理で戦う強さ。
刺すようなクールさの中にある熱さ。必死さ。
歳を重ねて変わって行く。生を全うする。
黒の冒頭からの仕掛け含めて、その生き様に魅力を感じた人物です。
分かり易くて良い性格してるなと思ったのは
スライムとユベール。
曲げない信念というか、行動理念みたいな物があって自分の命が危うい時でも、そこは譲らないんだという真っ直ぐな面白さがありました。
二人のコミカルな絡みのシーンはシリアスの中の癒しでした。
邪レンジャーのバトルシーンの中でも、スライムパイセンの独特な攻撃が特に好きだった。
私の中で女性キャラではスケルトンさんがダントツ1位なのは、白側がシリアス過ぎて登場人物の可愛さとか女性的な魅力を追う余裕が無かったからかもしれない。
作中一番のベッピンさんです。
どうやって食事をとっているのかは乙女の秘密なのです。
ちなみに前半で予想していた黒の主人公の正体は見事に外れてしまいました。
未プレイの方は是非にチャレンジしてみて下さい。
タダで読めて良いの!?ってボリュームとクオリティなのは保証します。