ケケーさんのツクールフェス作品
【おれは魔王だ!!ver.2】をプレイしました。
EDまで1時間程(イベント戦で+α)
紹介文
決戦の時。しかし勇者はレベル99だった!!
どうする魔王!?熱き魔王の、逆転物語
【邪神大戦都市マギナ】のケケーさんのノベル作品。
掴みとしては紹介文の時点でバッチリでしょう。
私もRPGでは過度にレベル上げをするタイプの人間なので、なんかゴメンって感じで魔王軍の慌てふためく様を見守っていました。
どうにかこうにか、やり過ごそうと奮闘する魔王サマ。
とってもギャグテイストです。
が、実は
この時から既に『仕掛け』は始まっていた
のですね。
私的に、この作品の評価の高い部分は『伏線回収のタイミング』です。
伏線の数は多く、種類も分かり易く見せる物から直ぐには気付かない物まで多彩で綺麗に張られています。
それらを回収していく様が実に鮮やかでした。
分かり易い物は引っ張り過ぎずテンポ良く回収しつつも、
アレがココに繋がって来る!?と
ココで あの伏線を使うんかい(^ω^)
が山場に上手く合致していたのがお見事でした。
ネタバレになるから詳細は伏せますが、プレイor動画を観て貰えれば、お分かり頂ける事でしょう。
プレイ時間1時間程度(短編のボリューム)で、ここまで多くの回収劇をキッチリやってのける作品…
ヤバない?(;゚Д゚)
マギナでも感じたのですが、一見 邪道よりだったりコミカルで奇抜に見えて、その実、王道部分がシッカリ作り込まれているのが強いです。
ダークサイドキャラを主軸にしていますが、どうしようもない大悪党でも無ければ一方的なチート性能でぶん殴るのではなく、知略に努力…
正攻法で挑んで行く作風はケケーさんの作品ならではの強みではないでしょうか。
それでいて敵は一般的にはライトサイドに属する地位ですが、倒しても良いだろって思えるゲスっぷり、反則的な強さでヘイトを稼ぐ…
だからプレイヤーも主人公側を応援したいと思うし、逆転劇が起こった時にスカッと出来る。
望まれるEDを生み出す、正に王道のシナリオ構成…。
その見せ方が、やり方が上手い!上手いんだよなあ。
マギナは あのシステムやキャラ達をベースに市販ゲーに出来そうですし、こっちもコミカライズしたら人気出そうなのに、何故にKADOKAWAさんノーマーク?
同作者さんの【ヘルターズ】は公式コンテストで10選に残ってましたが、上の2作だってもっと評価されても良いのにな…というか、どうにもツクールフェスには『こうあるべき』みたいな頭のお堅い人が居座っていた印象が拭えないんですよね。
…はい、愚痴です。
一方で若い世代を中心に作者さんの固定ファンは多く、毎回投稿された作品が高評価を維持していたというのが、ここ数年フェスと共に時代を過ごして来た1プレイヤーの見解です。
と、少しズレてしまいましたが
シナリオの完成度が高くオススメに上がるのも納得の作品でした。
これがまた、過去作だっていうのだから恐ろしい
(/ω\)