ツクールMVT(Switch)作品
カンテラさんの【妖怪問答(仮)】をプレイしました
1周目(1話:質問回数3 間違い1 2話:質問回数5 間違い1)
2周目(質問回数0 間違い0 個人的趣味による真相を知った目線でプレイ)
1周目40分程+2周目30分程(※周回プレイ作品ではありません)
紹介文
全6話のうち2話まで公開 PL約60分
「妖怪のせいなのね?」「違います」みたいな話。短編集
「井上円了 妖怪学全集(4巻5巻)」を元にしたフィクション
和風ミステリー作品(DL当時はこのジャンルは本作だけでした。凄い)
ネットで調べた所、
妖怪学大全集なる物は実在する書物で
・4巻は『妖怪の収集と解説 霊魂の研究』
・5巻は『おばけの正体』
等が記されているらしいです。
調べるまではラノベ系小説かコミックの再現なのかと思ってました。
何せキャラがしっかり立っていて、セリフにも違和感がない。
ドラマもしっかり1話ずつ完結する内容になっていて、謎解きも真相も完成度が高い。
「あれ、これは どこまでオリジナルなんですか…?」
って聞いてしまうくらいに、お話がよく出来てます。
なんかね。漫画雑誌の季刊誌ないしは増刊号的な物に掲載される新連載一挙2話掲載を読んだ気分です。
妖怪好きで、いつか会いたいと思っている好奇心旺盛な少年、月太郎(つきたろう)。
妖怪を否定する(?)哲学者、縁了先生(えんりょうせんせい)。
彼らのまわりで起こる不思議事件の謎を紐解き、真相を解明していくのが本筋のお話。
完成度が高いと言ったのは、この真相部分です。
「妖怪のせいなのね?」で済まされる部分を「違います」とハッキリさせるだけの説得力のある種明かしになっていたんですよね。
自作品だとファンタジーの曖昧さで誤魔化したりしてる部分に当たるのですが、対称的に現実で起こりえる現象でハッキリと回答されて行くのが面白かったです。
それでいて、全てが先生の予想通りに収まらないのが味があって良かった。
想像しうる理屈と出来事だけで解決しないからこそ生まれる真相へと至るドラマ。
ジャンルがミステリーなのも頷けます。
「誤怪」「偽怪」「真怪」…こういう発想も凄い好き。
現実の出来事が起因して、オカルトに繋がるって考え方は言わずもがな好物ですので、縁了先生の妖怪や世界との向き合い方なんかは読んでいて面白かったです。
月太郎君じゃないけど、ネタ収集の為に先生の下でしばらく下宿したいくらいです。
本作は周回プレイ作品では無いのですが、真相を知った上で見る1話目は音を聞きながら「ひいい!」ってなったり、先生の問答にドヤ顔で1発正解する(ゲーム的には特に変化無し)などという個人的な楽しみ方をさせて頂きました。
続きも制作されているみたいで、楽しみにお待ちしております!