毎回製作が変わって引継ぎが上手く行われていないと言われる家庭用ツクール。
しかしながらフェスはDSの前2作のバグはしっかりケアして
(頻繁に起こるテストプレイ後の強制終了などの問題点はあれど)
流れを良い意味で引き継げていたと思います。
ところがMVTではPCからの移植という事もあってか
フェスの時の環境や問題点などは余り考慮されておらず
引継ぎの様な事は行われていなかったのではと思わざるを得ません。
では具体的にどの部分かを幾つか上げていきます。
1.Switchの後付け禁止ワード規制
任天堂側からメスが入ったのか、Switch側だけ作品のDL時に禁止ワードが伏字になるという無理くりな修正が入りました。
お陰でDL時間は長くなり、製作者ですら何処が伏字になっているのか分からないというニッチな仕様になってしまいました。(PS4側には無いそうです)
しかしながらコレ、3DSのフェスで禁止ワードがあった事を考えれば事前に任天堂サイドに確認が取れた部分ではないかと思います。
2.事前に体験版を出さなかった
フェスは発売前にも散々大丈夫かと疑われて
・先行でサンプル作品を配信
・ニコ生等でプレイ動画を配信したりユーザーの声を聞く場を設けた
・謝罪だけでなく早期対応で2倍アプデを行った
等、信頼を得る為に数々の行動で実績を作って来ました。
しかしながら、MVTはマイナーなラジオ番組で少し画面を見せる程度。
それすらもツッコミが入るのを恐れてか配信されたラジオの公開を早期終了。
サンプルはバグが酷くて配信出来ず
チュートリアルにおいては薬草を取ってこいで→手に入るのがポーションという初心者ツクラ―でもやらないミスをやらかしこれまた削除。
ちなみに当時触った際はテストプレイですら操作が重く
スライムを倒せなくてステを弄らせるが防御を下げ忘れても弱体化していた謎仕様でした…
本来は発売前に他人にプレイして貰えばすぐ気づくミスやおかしな仕様です。
発売日の期日だけ守って出した結果バグだらけなのは
それまでの家庭用ツクールを引継ぎ・体験していれば予想が出来たはずです。
3.無料プレイヤーの問題点が改善されていない
・一作当たりのDL数が分からない
・検索機能にフィルター機能が無い
・リレー作品など参加型についての隔離が出来ていない
(Twitterでリレー作品の応援はフェスの環境を理解していないのではと疑う)
・他人の作った作品のコピー品が容易に出回ってしまっている
4.ユーザーとの距離感が遠い
・公式から作品を紹介する事は無い
コンテスト受賞作やサンプルすら一回告知する程度。興味薄。
ルールを取り決めたリレー作品を応援するもその後音沙汰無し。興味(ry
とりあえずのバグ修正、コンテストで盛り上げようとする意志を感じない。
これが一番の問題点。
ツクールでゲームを作るのはユーザーなのに、そのユーザー目線にならず製作・販売された物だから使い勝手が悪い。
実際にツクラ―の立ち位置に立ってMVTに触れていれば
キー入力やマウス操作基準の操作性の悪さやブチぎられたBGM
バグが生まれるから迂闊に削除出来ないだの我慢しろというのがおかしな仕様に直ぐに気付けるはず。
しかしながら、現状サンプル作者以外に公式サイドの人間でMVTによるゲーム製作を行う者はいない。
これってこのツールは使えませんと自ら言ってるような物ですよね。
盛り上げる動きも無いから外からの客も呼び込めず
閉鎖された劣悪空間で一部のヘビーユーザーが残っているのみ。
こんなので家庭用ツクール環境が終わったらやるせなさ過ぎるのですが
きちんと引き継げる方にフェスの正統進化系を出して頂きたいです。