フォーチュン・クエストというファンタジー小説をご存知だろうか?
ツクールシリーズと同じKADOKAWAから出版されている長編シリーズノベルである。
今でこそライトノベル=MMOや異世界転生モノのイメージが色濃くなりつつあるが
それ以前にはSFや学園、群像劇、青春モノ…etc
そこに加えて魔法世界の冒険ファンタジーが主軸になっていた時代があったのだ。
気軽に読める漫画と違って、文字主体の小説というのは子供だった私には当時手が出し難い物であったと記憶している。
そんな私を惹きつけたのが本屋さんで平積みされていたフォーチュン・クエスト。
もっと言えば冒険を予感させる迎夏生さんの表紙のイラストの数々である。
(気になった貴方はネットで画像検索なりをして頂きたい)
当時の私はファンタジーと言えばDQ3くらいのものだったし
実際にDQ3はゲームブックを買ってクリアまでやった覚えがある。
そんなだから見たい主人公キャラの好みも剣を持った少年勇者だったのだが
このフォーチュン・クエスト、主人公のパステルは白い鎧にミニスカートの金髪ポニーテイル。16、7歳位の女の子である。
ついでに言うと中身は彼女の一人称で語られる。なんてこった。
だが、かえってそれが自分には読み易かった様で
1巻を読み終えた時は自分自身が彼(彼女)らと1つの冒険を終えた気分になった。
深沢美潮先生恐るべし。
その後も漫画にCD付きのミニブックやらラジオ
ゲーム(は当時手に入らなくて未プレイ)
知らない間に続きが出ていた夢を見た数か月後に新フォーチュンの1巻を店頭で見つけたり、深夜アニメを眠気と戦いながら見たりとしばらくは熱が続いていた。
豪華版の青の聖騎士伝説には手が出なかったが、同作品の過去の歴史に当たるデュアンサークシリーズはⅡ含め全て読んだし文庫版で青の聖騎士伝説は購入した。
時が立ち、沢山の作品に出会う中で新作を見かけたら
お布施気分で買っておくという何とも失礼な扱いをしてしまっていたが、紛れもなく私を作ってくれた作品の一つである。
遅ればせながら完走おめでとうございます!30年間お疲れさまでした!
ファンタジー=DQ3からFQみたいのもあるのか!と当時の私が感じた様に
ツクールフェス1作目の自作品【FES☆フェス】をプレイして
ファンタジー=勇者と魔王モノだけじゃなく、冒険者なんてのもあるのか!と次世代の子供達にも思って貰えたなら嬉しい事この上ない。
転生者や魔王勇者だけが主人公じゃない。
貴方のファンタジー世界の冒険譚を語ってみませんか?